プロジェクト終了後

絵手紙 相撲ねぶた
昨年の9月から、美術館や三内丸山遺跡を訪れるみなさんを41世紀の世界へと誘ってきたアートイン三内丸山遺跡プロジェクトが、12月24日をもって終了しました。
さまざまな場所に展示していた柴川敏之さんの「2000年後の化石作品」や、2000年後の人になったつもりで作ったワークショップ作品も撤去され、美術館は再び、21世紀の、以前の表情に戻りました。
今、白い雪に覆われた遺跡や美術館を見ていると、まるで3ヶ月間の出来事がなかったかのように、全て真っ白に消されたような感覚に陥るのですが、期間中に来館してくださった方、ワークショップに参加してくださった方、ボランティアスタッフとしてかかわってくださった方、みなさんの心の片隅に何かが残っていることを願っています。
さて、撤去したもののうち、一部は場所を替えて展示を続けています。
ひとつは、2000年後の絵手紙。美術館地下1階の、ワークショップA向かいの廊下に展示しています。
もうひとつは、2000年後の相撲ねぶた。縄文時遊館の縄文ギャラリー前で、勇姿を披露しています。
お時間がありましたら、ぜひお立ち寄りください。

2000年後の未来遺跡、アレコとコラボ

アレコとコラボ
2000年後の三内丸山遺跡で現代の品々を発掘-
そうした想定で、スコップ代わりのローラーを手に、物の形を布に写し取って作ったワークショップ作品「2000年後の未来遺跡」を、21日から23日の3日間、アレコホールにて公開します。
青森県立美術館には、シャガールによるバレエ「アレコ」の舞台背景画4幕のうち、第3幕を除く3枚がアレコホールに展示されています。今回、アレコホールの空いている壁面に、15枚の布を並べて舞台背景画とほぼ同じ大きさにした「2000年後の未来遺跡」を吊り下げ、「アレコ」と「2000年後の未来遺跡」のコラボレーションが実現しました。
吊り下げ作業には、ワークショップに関わったボランティアスタッフのみなさんが再び集まってくださり、作業を進めました。無事に吊り下げが成功したときには拍手がわきあがり、みんなで記念写真。
吊り下げられた「2000年後の未来遺跡」は、ロープの流れやタイヤの動きが鮮明に見え、1枚1枚作っていったにもかかわらず、並んだ布同士の模様が不思議とつながっています。床に敷いて見ていたときとはまた違った印象になりました。離れてみたり、近づいてみたり、それぞれの面白さを感じてみてください。

特別企画!2000年後の化石と一緒に写真を撮ろう

撮影場所1 撮影場所2
9月に始まったアートイン三内丸山遺跡プロジェクト「柴川敏之|2000年後の未来遺跡|三内まるごとミュージアム」も、まもなく終わりを迎えようとしています。
そこで、最後の特別企画として、冬休みに入る子どもたちやクリスマスを楽しむ皆様の思い出の一つになればと、柴川敏之さんの化石作品を手に持って写真撮影ができるコーナーを、12月20日から24日までの期間限定で設けることとしました。いつもは触れたり持ったりできない作品ですが、この期間だけ、直接手に持って写真を撮れるチャンスです。
また、柴川さんとねぶた師の卵・立田健太さんの共同作業で制作され、棟方志功展示室で公開中の「2000年後の相撲ねぶた」も、この期間に限って写真撮影OKとします。
既にプロジェクトをご覧になった方も、まだの方も、記念の1枚にいかがでしょうか。
なお、展示室以外の場所に展示されている化石作品は、期間に限らず撮影できます。その際は、作品に触れたり他のお客様のご迷惑にならないようご配慮くださるようお願いいたします。
皆様のご来館をお待ちしております。

2000年後の化石作品と一緒に写真を撮れる場所
美術館地下2階 総合案内横 (プロジェクトの垂れ幕が目印です)
(フラッシュの使用はご遠慮いただきますので、あらかじめご了承ください。)

2000年後の相撲ねぶた
美術館地下1階 棟方志功展示室 (常設展チケットが必要です)
ねぶた及びワークショップ参加者制作の絵手紙のみ撮影可能です。そのほかの展示作品の撮影はできません。 

期間:12月20日(土)-12月24日(水)

ワークショップ作品「2000年後の未来遺跡」を展示しています

2000年後の未来遺跡 2000年後の未来人? 2000年後のシンボルマーク?
9月に行った「2000年後の縄文キャンプ」、10月にワークショップやミニワークショップとしても行った「2000年後の未来遺跡を発掘しよう!」でたくさんの方々に制作に参加していただいた「布の化石」。2000年後の人が現代の遺物を土の中から発掘するかのように、未来人になったつもりで白い布の下に隠された現代の品々の形をローラーとインクで布に写し取って作った「布の化石」のうち、15枚を展示室Aにて公開中です。
床いっぱいに「布の化石」が敷き詰められた展示室Aは、私たちの身の回りにある物がたくさん発掘された「2000年後の未来遺跡」です。全体を見渡すと、這い回るロープと所々に置かれたタイヤがうねるようにダイナミックな動きを感じさせつつ、足元に目を移してよく見ると、蚊取り線香、ハンガー、うちわ、カギなど、様々な物を発見できます。真ん中には、人間まで「発掘」されています!
また、壁には、当館になじみのある方には見慣れたものが・・・そうです、当館のシンボルである、「木」と「a」をモチーフにしたマークを並べたパターンに見えませんか?でも、並んでいるのはシンボルマークではなく、渦巻きになった化石。やはりここは2000年後の世界ですから。
こうして展示中の「2000年後の未来遺跡」ですが、全体の大きさは、アレコホールに展示されているシャガールによるバレエ「アレコ」の背景画とほぼ同じ。実は、12月21日から23日の3日間は、今の大きさのまま、アレコホールの壁に吊り下げる予定です。「アレコ」背景画と「2000年後の未来遺跡」のコラボレーション、どうなることやら。どうぞお楽しみに。

2000年後の相撲ねぶた完成

公開制作1 公開制作2 ねぶた
アートイン三内丸山遺跡プロジェクトを手がける柴川敏之さんと、ねぶた師を目指して修行中の立田健太さんとのコラボレーション、「2000年後の相撲ねぶた」が完成し、今日から棟方志功展示室に展示しています。
「2000年後の相撲ねぶた」とは、私たちの身の回りにある様々な物の形を写しとった「紙の化石」に裏から色をつけ、それをねぶたの骨組に貼りつけて作ったねぶた。横綱の土俵入りという柴川さんのリクエストを受けて、立田さんが骨組を作り、模様と色のついた紙をはっていきました。
11月23日の午後と、24日も追加して、制作の過程を公開し、お客様からご意見やご感想をいただきながら制作を進めました。
裏から色をつける方法は、棟方志功が版画に彩色をするときに使った技法。その関連から、公開制作の場に裏彩色を使った棟方志功の作品「あおもりはの柵」を飾り、ねぶたの顔もその作品の顔を参考にしてます。
棟方志功展示室の一角で灯りのともされたねぶたは、彩り鮮やかに輝いていて、クリスマスツリーのようでもあります。この不思議な迫力のある新しいねぶたは、12月24日まで展示予定で、同じコーナーには、ワークショップでこどもたちが拓本と裏彩色の技法で作った絵手紙も展示しています。あわせてお楽しみください。

2000年後の相撲ねぶた公開制作と映画「ちゃんこ」上映

11月23日と24日は、「アートイン三内丸山遺跡プロジェクト」の相撲関連スペシャルデイズ!
なぜ相撲?実は、プロジェクトを手がける柴川敏之さんは、学生時代に相撲部を創設し、現在も後輩の指導にあたっている相撲取りなのです。相撲王国青森で行うプロジェクトで、相撲を欠かすわけにはいかない!
というわけで、まず、23日には、これまた青森といえば欠かすことのできないねぶたと組み合わせ、「2000年後の相撲ねぶた」を公開制作します。「2000年後の相撲ねぶた」作りでは、力士の上半身の骨組に、柴川さんが制作する「紙の化石」(身近な物の拓本をとり、裏から色をつけた紙)を貼り付けていきます。本来のねぶたは、骨組に白い和紙を貼ってから墨や色を入れていきますが、「2000年後の相撲ねぶた」は逆。たとえば、目の部分には蚊取り線香の拓本、口の部分には腕時計の拓本を貼り付けて、といった具合に。柴川さんと、ねぶた師を目指して修行中の若手のホープ、立田健太さんの2人が、みなさんの前であーでもない、こーでもない、と相談しながら作っていきます。2人にとっても初めての試み。きっと、誰も見たことのないねぶたが出来上がることでしょう。時間は23日の午後1時から3時まで、地下2階の展示室Bで行います。新しいねぶたの誕生に立ち会ってみませんか。
続いて、24日には、映画「ちゃんこ」を上映します。この映画は、柴川さんが創部した広島大学相撲部が、2001年に部員減少から廃部の危機に陥り、それを留学生と女子学生が救った、という実話をもとにつくられました。柴川さんも出演しています。2007年のカンヌ映画祭、ベルリン映画祭でも上映されたという優れもの。1階シアターにて、午前10時と午後2時の2回上映、入場は無料です。ご家族そろってお楽しみください。

高校生ボランティアが大活躍

ミニワークショップ 青森西高校
9月から開催している「アートイン三内丸山遺跡プロジェクト」は、たくさんのサポーター(ボランティア)の方々に支えられています。ノボリの作成や設置、ワークショップの運営やその成果物の展示、柴川敏之さんの作品展示作業のアシスタントなど、サポーターの方々の手助けなしではとても進められるものではありません。
サポーターのみなさんは、美術館サポートスタッフ、三内丸山遺跡応援隊、草刈隊、近隣町会など、日頃から美術館や三内丸山遺跡を様々な形で支えてくださっている方々が多いのですが、今回、新戦力として、高校生ボランティアが大活躍しています。
本日のミニワークショップでは、県立青森西高等学校2年生の3人が頑張ってくれました。また、前回のミニワークショップでは、県立黒石高等学校の1年生も、大人のスタッフにまじって活躍。青森西高校の3人は、9月前半の準備段階から放課後に美術館へ来て手伝ってくれるなど、本当に大活躍です。
こうした高校生ボランティアは、県教育委員会が実施している高校生スキルアッププログラムの受講者です。このプログラムは、学校外での様々な学修、例えば講座や講演会の受講や、ボランティア活動や職業体験などの社会参加活動経験をとおして、様々なスキルの向上を図る、というもの。今回、プロジェクト・サポーターの活動がこの高校生スキルアッププログラムの対象として認められ、受講している高校生に募集をかけたところ、手を挙げてくれたのが彼らだったのです。
活動の合間に聞くいまどきの高校生活は、学校の勉強はもちろん、資格取得、部活動、スキルアップ活動と、昨今の厳しい社会状況を生き抜くために頑張っている様子が垣間見えるようで、自らのウン十年前の高校生活とは隔世の感が…。
美術館でのボランティア活動から少しでも何かを学んでほしい、感じてほしいと、彼らよりちょっぴり長く生きてきた身として願っています。

絵手紙の展示はじまりました。

絵手紙ワークショップ
現在美術館で開催中のプロジェクト「アートイン三内丸山遺跡プロジェクト」の一環として10月11日に開催されたワークショップ「2000年後のステンドグラスを作ろう!」に参加してくださった皆さんが制作した作品「紙の化石」が「絵手紙」となり、棟方志功展示室の一角に展示されました。「紙の化石」とは、身の回りにある物のかたちを写し取った(拓本をとる)和紙に、棟方志功が使用した技法としてもよく知られる“裏彩色”を施したものなのですが、ワークショップ終了後、参加者が「紙の化石」の好きな部分をおのおの切り取って和紙でできたハガキに貼り付け、これにメッセージを添えて、アーティストの柴川敏之さんに宛て送ってもらったもの、これが「絵手紙」です。
参加者思い思いの色づかいも面白く、また和紙という素材にとけ込む色の階調が美しい作品となっていますが、なんといっても注目すべきは、添えられたメッセージ。2000年後を生きる未来の人達に宛てて書かれたメッセージなど、内容はご覧になってのお楽しみですが・・・皆さんだったらどんなメッセージを2000年後の未来に託しますか?
こちらの展示は12月24日までとなっており、11月末には柴川さんの「2000年後の相撲ねぶた」(?!)も同コーナーに展示される予定です。
このあとも様々なイベントが目白押しの「アートイン三内丸山遺跡プロジェクト」、どうぞお見逃しなく!
なお、同展示室には、棟方志功の裏彩色の作品も展示中ですので、こちらもぜひあわせてお楽しみください。

縄文秋祭りで大盛況(10月25日、26日)

発掘1 発掘2 クイズラリー
10月25日と26日、縄文時遊館が開催した縄文秋祭りにおいて、ミニワークショップ「2000年後の未来遺跡を発掘しよう!」を行いました。これは、9月の縄文キャンプや10月13日に行った「2000年後の未来遺跡で発掘する」ワークショップを、どなたでも参加できる形で行ったもの。「発掘」は、布の下に隠れている現代の品々を、2000年後の未来の人の立場で、インクをつけたローラーを使いその形を浮かび上がらせ、幅90センチ長さ約9メートルの「布の化石」を作っていきます。1日目は青空の下に屋外で、2日目は雨のため時遊館内で、たくさんの皆さんに「発掘」してもらいました。家族そろって、学校の友達どうしで、年配の女性グループで。前のワークショップに参加してくれた親子が「すごく楽しかったから」とまたローラーを転がしていってくれました。2日間で完成した「布の化石」は13枚!これらは、先のワークショップで作ったものとあわせて、美術館の展示室やアレコホールに展示します。どうぞお楽しみに。
また、この2日間に、三内丸山遺跡と美術館をつなぐ連絡園路沿いに並ぶノボリを使ったクイズラリーも行われました。多くの皆さんにノボリを見てもらうことができてうれしかったー!
ミニワークショップやクイズラリーに参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。

2000年後の縄文服

縄文服1 縄文服2
「2000年後の縄文キャンプ」(9月27日~28日実施)で参加者が制作し、キャンプ終了までそれを着て過ごした「2000年後の縄文服」。参加者全員分の35着を縄文時遊館に展示中です(12月24日までの予定)。
時遊館の真ん中にある時遊広場を囲む回廊の窓を額縁に見立てて、エントランスホール側から縄文ギャラリー入口に至るまでの窓1枚につき1着ずつ飾っています。制作者が自分の縄文服を身につけ、ポーズをとっている写真も一緒に展示していますので、それぞれの着こなしや表情にも注目です!
縄文服の前面に施された模様は、制作者自身が並べる物を選びレイアウトを考え、インクをつけたローラーで布に形を写し取った、個性あふれる仕上がり。背中には、三内丸山遺跡から出土した土器のかけらの拓本がワンポイントとなっています。背中側は、外から窓越しに見ることができますので、こちらもお見逃しなく。