関野凖一郎展関連企画 「銅版画制作ワークショップ~銅版画の線を描き出す~」
企画展「生誕100年 昭和の版画師 関野凖一郎」展に関連し、銅版画制作ワークショップを開催します。
銅版画は、画家が“一枚の金属板に刻み込んだ線に詰めた絵の具”を、プレス機の強い圧力によって紙の上に刷り上げる版画です。15世紀のヨーロッパで生まれたものでしたが、関野凖一郎は1930年代にこの技法を学びました。戦前の青森で本格的な銅版画を制作することができたのは、ちょうどこの時期に、関野よりも21歳年長の今純三という優れた銅版画家が青森にいたからでした。それは関野にとって全く奇跡と言っていい出会いでした。
画家をめざす若者の心を強く惹きつけ、やがて、版画家として評価されるきっかけをもたらすこととなった銅版画に、関野はどのような魅力を発見したのでしょうか。
今回のワークショップでは、銅版画の基本的な手法を実際に体験することで、銅版画制作を始めたばかりの関野が味わった感動や、作品完成への熱い思いを感じ取っていただきたいと思っています。そしてさらには、作家たちと同じ作業を体験しながら鑑賞することで、これまでガラス越しに見るだけで受けとめてきた銅版画の魅力が、より具体的に、深く伝わってゆくことを願っています。
開催概要
日時
11月8日(土)、9日(日) 両日とも10:00 – 16:00
※2日間通しての参加となります ※両日とも、9:50までに集合
会場
青森県立美術館ワークショップA
講師
戸村茂樹氏(版画家)
対象
高校生以上
定員
10名
参加料
無料
申込
電話にて受付(Tel 017-783-3000)
※10月8日(水)9:30より受付開始
お問合せ
青森県立美術館美術企画課 教育普及担当