プレスリリース

シャガール「アレコ」全4作品完全展示

2017年4月17日

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シャガール「アレコ」全4作品完全展示

青森県立美術館の中心には、縦・横21m、高さ19m、四層吹き抜けの大空間が設けられています。アレコホールと呼ばれるこの大きなホールには、20世紀を代表する画家、マルク・シャガール(1887-1985)によるバレエ「アレコ」の背景画が展示されています。
青森県は1994年に、全4作品から成るバレエ「アレコ」の舞台背景画中、第1幕、第2幕、第4幕を収集しました。
これらの背景画は、帝政ロシア(現ベラルーシ)のユダヤ人の家庭に生まれたシャガールが、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れるため亡命していたアメリカで、「バレエ・シアター(現アメリカン・バレエ・シアター)」からの依頼で制作したものです。大画面の中に「色彩の魔術師」と呼ばれるシャガールの本領が遺憾無く発揮された舞台美術の傑作です。
残る1点である第3幕の背景画《ある夏の午後の麦畑》は、アメリカのフィラデルフィア美術館に収蔵され、長らく同館の西側エントランスに展示されていましたが、このたび同館の改修工事に伴い、4年間の長期借用が認められることになりました。当館での「アレコ」背景画全4作品の展示は、2006年の開館記念で開催された「シャガール 『アレコ』とアメリカ亡命時代」展以来です。背景画全4作品が揃ったこの貴重な機会に、あらためてシャガールの舞台美術作品の魅力をお楽しみください。

★フィラデルフィア美術館所蔵の第3幕は、長期の借用となるため、函館税関からアレコホールを保税展示場とする許可をいただいて展示しています。

展示期間 2017年4月25日 – 2021年3月頃(予定)
アレコホールへのご入場には、コレクション展もしくは企画展の入場チケットが必要です。

フィラデルフィア美術館 ティモシー・ラブ館長より
向こう4年間にわたり、フィラデルフィア美術館は、歴史的建造物の中にある多くのスペースを改修、拡張していくことになります。この大規模な工事計画によって、1986年に収蔵されて以来、美術館のエントランスロビーに展示されてきたマルク・シャガールの《ある夏の午後の麦畑》を撤去する必要が出てきました。そこで私たちは、シャガールがバレエ「アレコ」のために生み出したほかの3点の背景画と再び一緒に展示されることを願い、喜んでこの作品を青森県立美術館へ長期貸出することにいたしました。

★展示作業日
2017年4月24日(月) 
作業取材可能時間帯 14:00 – 15:00 (作業の進行状況によっては遅れる場合がありますことご了承ください)
・別紙の「取材申込書」でお申込みください。
・13:50に青森県立美術館通用口付近にお集まりください。
・写真撮影、動画撮影可能ですが、フラッシュ、ライトの使用はご遠慮ください。
・著作権使用については、「報道利用」の範囲を超える場合は以下にお問合せの上、使用許諾を得てくださいますようお願いいたします。
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