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青森県立美術館版バレエ「アレコ」公演実施概要

2024年11月18日

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青森県立美術館版バレエ「アレコ」公演実施概要

青森県立美術館版バレエ「アレコ」公演実施概要

青森県立美術館アレコホールには、マルク・シャガールがアメリカのバレエ団からの依頼を受け、1942年に制作したバレエ「アレコ」の舞台背景画が展示されています。この演目は1968年が最後の公演となり、舞台背景画もその役割を終えました。

そして、現在、青森県立美術館アレコホールにはバレエ「アレコ」舞台背景画全4点が一堂に展示されています。この特別な空間において、11月1日から4日間、青森県立美術館版バレエ「アレコ」公演を開催し、全公演を無事に終えました。

現代に生きる振付家、ダンサーらによって、再び舞台美術として命を吹き込まれたアレコ全4点。お客様にも、アレコの舞台美術としての本来の魅力を十分に体感していただくことができたのではないでしょうか。

【リハーサル】

 

10月29日夜から出演バレエダンサーが青森市入りし、10月30日午後から県民子役ダンサーとともに青森県立美術館アレコホールでリハーサルを行いました。

11月1日午前から主演を務める大川航矢さんもリハーサルに参加し、同日13:30からゲネプロ(報道機関公開)を行いました。

【公演】

アレコ全4点に囲まれたアレコホールを会場に、第4幕の前に舞台を設けて公演を行いました。

貴族生活に嫌気がさしたロシアの青年貴族アレコがロマの娘ゼンフィラと恋に落ちる場面から始まり、ロマの若者に心を移してしまったゼンフィラに対する嫉妬から錯乱状態に陥ったアレコが、最後にはロマの若者、ゼンフィラを殺してしまうという、プーシキン作叙事詩「ジプシー」を原作とする公演です。

チャイコフスキー原曲のピアノ三重奏曲を新たにオーケストラ版に編曲した音楽、シャガールの色使いを参考に新しくデザインした衣裳、音楽と見事に調和した振付、そして照明。さらに、舞台と客席が近いため、ダンサーの表情豊かな表現や気迫がお客様に直に伝わり、アレコ第4幕の迫力と相まって、息つく暇のない1時間の公演となりました。

キャスト

●アレコ

大川航矢(M)

●ゼンフィラ

勅使河原綾乃(N)

●ロマの若者

北爪弘史(N)

●貴族

山田佳歩(N) 渡辺栞菜(N) 福田真帆(N) 土橋冬夢(T) 森田維央(F)

●ロマ

山田佳歩(N) 渡辺栞菜(N) 大島沙彩(N) 福田真帆(N) 米津美千花(N) 新井悠汰(N) 栁島皇瑶(N) 井手累滋(N) 土橋冬夢(T) 森田維央(F)

●ロマの子ども

小島埜湖 齋藤凛 (11/1 17:00  11/2 17:00  11/3 17:00)

米内山椛 岩村華蓮 (11/2 13:00  11/3 13:00  11/4 13:00)

※(M)牧阿佐美バレヱ団、(N)NBAバレエ団、(T)東京シティ・バレエ団、(F)フリー

※ロマの子どもは選考会で選ばれた県民子役ダンサー

【アフタートーク】

出演ダンサーらとお客様が公演の感動を共有することを目的に、毎公演後アフタートークを約20分行いました。

出演ダンサーからは、シャガール作品に囲まれた空間で踊る想いのほか、印象に残っている場面、1回の公演で2回ある早着替え等についてお話しいただきました。

また、お客様にも直接感想をうかがいましたが、会場にはバレエを観るのが初めてという方が多く、近い距離でダンサーの動きや表情を見れたおかげで、体全体でバレエを楽しむことができ、感動しましたという声が寄せられました。

11月3日13時開演回の様子

(左から)小林治晃さん(進行役)、土橋冬夢さん、福田真帆さん、宝満直也さん、山田佳歩さん、北爪弘史さん

 

11月4日13時開演回の様子

(左から)芳賀直子さん(進行役)、大川航矢さん、勅使河原綾乃さん、北爪弘史さん、宝満直也さん

 

シアター映像上映

お客様に本公演をより楽しんでいただくため、公演開始前にご覧いただきたく、シャガール作バレエ「アレコ」舞台背景画全4点及び今回のバレエ公演の制作内容についての解説映像の上映を当館シアターで行いました。

(進行:ロマの若者役 北爪弘史さん)

(1)映像内容

・シャガールがバレエ「アレコ」舞台背景画を制作した経緯と全4点の解説

・青森県立美術館版バレエ「アレコ」で使用する音楽と衣裳の解説

・演出・振付を行った宝満直也さん、主演を務めた大川航矢さんへのインタビュー

(2)上映時間

・約25分

併催事業

【バレエワークショップ】

公演出演ダンサーを講師に迎え、県内学生を対象に、2回バレエワークショップを行いました。

(会場:青森県立美術館スタジオ)

・第1回 10月30日(水)19:00-20:30 講師 勅使河原綾乃さん

・第2回 10月31日(木)19:00-20:30 講師 北爪弘史さん

 

【クラスレッスン見学会】

出演バレエダンサーは毎日午前中にクラスレッスンを行っています。そのクラスレッスンを一般の方に解説付きで見学いただきました。

(会場:青森県立美術館スタジオ)

・第1回目 11月2日(土)10:00-11:00  解説 小林治晃さん(NBAバレエ団)

・第2回目 11月3日(日)10:00-11:00  解説   〃

 

【楽器演奏講習会】

青森県立美術館版バレエ「アレコ」公演で使用する音楽は、昨年8月にNBAバレエ団オーケストラに演奏していただいた音源を使用しています。この時に演奏いただいた演奏家の方を講師に迎え、県内の楽団に属する方を対象に楽器演奏講習会を開催しました。

●日 時 11月4日(月・振休) 9:30-11:45

●講師等

【フルート】講師 白石法久さん(会場:青森市立古川小学校視聴覚室)

【クラリネット】講師 伊藤寛隆さん(会場:青森市立古川小学校音楽室)

【トランペット】講師 小野美海さん(会場:リンクモア平安閣市民ホール リハーサル室)

館内の様子

・正面入口に、フォトスポットを設置しました。

・ミュージアムショップでは、バレエ「アレコ」公演開催に併せて、特設コーナーを設けました。