展覧会

「こどもの絵画をたのしむ美術展」開催しました

2018年1月30日

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「こどもの絵画をたのしむ美術展」開催しました

「こどもの絵画をたのしむ美術展」は、子どもたちの作品を当館に展示することにより、子どもたちにとって制作の励みとなり、多くの方に子どもの作品を見ていただける機会になればという思いから、はじまりました。1回目は、「目・耳・鼻・口」のカテゴリーで作品を分け、作品を見て感じ取れる要素別に展示構成しました。

2回目となる今回の展示では、昨年度に引き続き、西北地域の小・中学校を対象に開催される「西北美術展小学校の部」に出品された作品のうち、特選、準特選、佳作の作品120点を展示しましたが、構成を変え、1学年から順に展示しており、あわせて美術研究者であるV・ローウェンフェルド氏(Victor Lowenfeld[1903-1959])の文献を参考に「子どもの絵の発達段階」について紹介しました。
作品を図式期、写実の黎明期、写実期の3つにカテゴリーしたもので、作品の評価基準ではなく、年齢に応じて見られる表現の特徴についての一つの視点を表示しています。

大人が鑑賞する際の参考としていただければと思い、展示したもので、子どもの作品を「可愛らしい」、「よくできたね」、というところから、さらにじっくりと鑑賞するきっかけになったのではないでしょうか。
なかには、会場を何周もするお客様や、1時間近く鑑賞されているお客様もいらっしゃり、嬉しく思います。
また、自分のお子さんやお孫さんと来場し、自己作品の前で写真撮影する姿は、大変微笑ましく気持ちが温まります。

子どもの作品を見て、展示構成を考えていると、新たな発見もありましたし、何より、子どもたちが、どんなことを思って制作したのかと考えながら見ている時間は、とても楽しいものでした。
展示の構成や作業については、西北美術展を運営する会員の先生方に研修を行っています。
作品を展示することになった児童や保護者の方にも、美術館ならではの空間での展示をたのしんでいただけていたらと思います。

作品の提供など、ご協力いただいた方々には、心より御礼申し上げます。