「すべての芸術の融合を目指す美術館」として、これまで当館では定期的にアレコホールでのコンサートを開催してきました。シャガールが描いたバレエ「アレコ」のための舞台背景画4幕のうち3幕を展示する青森県立美術館アレコホールで開催される演奏会は、世界で唯一、ここでしか体験することのできない舞台背景画と音楽とが空間を共有する演奏会です。

今年度は、弘前市在住のピアニスト村田恵理さんをお招きし、青森県立美術館開館5周年記念『音・光・影』と題し、開催致します。


パンフレット (PDF / 1.2MB)

「ピアニスト」

東日本大震災以後、表現が宙ぶらりんになった芸術家は多いはずである。それは「無力」という言葉と「困難」という言葉に代表されもするだろう。
それまで「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」というテオドール・アドルノのテーゼを、体全体を使って考えたことがなかった表現者たちは言葉を飲み込んでしばし沈黙せざるを得なかった。
無論、大津波とアウシュヴィッツを同列に扱うことはできない。しかし、言葉を飲み込むという点では同じだ。想像力をはるかに越えたものを前にして、潰れた心で何を語ることが、何を表現することができようか。

村田恵理もそのことを考えたに違いない。考えるとは論理的につまりは脳で筋道を立てることばかりを指すのではない。ダンサーの脚力の末の高さも、俳優の言い回しの末の言葉の美しさも、ピアニストの指の先の音の震えも考える部分である。
芸術家とは体の全部で考える人たちのことだ。

初めて村田恵理のピアノをアレコホールで聴いたとき、それは「展覧会の絵」だったのだが各プロムナードの陰影の見事さに驚嘆した。しっかりエッジの立った音や、心の柔らかい部分に入り込んでくる音に耳を立てた。なによりピアノという楽器をねじ伏せるだけの強靱さを持っていることに嬉しくなった。
全5回。バッハから現代までをどのように駈けていくのか。シャガールの「アレコ」と同じ空間で弾かれる音は、潰れた心にどう響いてくるのだろうか。

青森県立美術館舞台芸術総監督 長谷川孝治



演奏スケジュール

(第3回より受付・開場・開演時間が異なります。御注意下さい)

全席自由(限定200席)
※受付は、1階シアター前となります。(会場への入場は受付順となります。)
※待合い場所として、シアター、コミュニティーホールをご利用いただけます。


日程・プログラム(全5回) 出演:村田恵理


第1回 7月16日(土)18:30開場 19:00開演【18:00受付開始】

演奏曲目
ドビュッシー: 「映像」 第1集 水の反映/ラモーを讃えて/運動
ショパン: ノクターン 第18番 ホ長調 作品62-2
ショパン: 舟歌 嬰ヘ長調 作品60
ラヴェル: 「鏡」 蛾/悲しき鳥/洋上の小舟/道化師の朝の歌/鐘の谷

第2回 9月17日(土)18:30開場 19:00開演【18:00受付開始】

演奏曲目
シューマン: ロマンス 作品28-2
シューマン=リスト: 献呈(ミルテの花 第1曲)
リスト: 愛の夢
リスト: ため息
リスト: 慰め
リスト: パガニーニ大練習曲 第6番
シューマン: 「謝肉祭」 作品9

第3回  11月12日(土)17:30開場 18:00開演【17:00受付開始】

演奏曲目
ブラームス: 6つの小品 作品118より (1.間奏曲 イ短調、2.間奏曲 イ長調)
ブラームス: 2つのラプソディー 作品79より 第2曲 ト短調
バッハ=ブゾーニ: シャコンヌ
ワーグナー=リスト: イゾルデの愛の死
リスト: 巡礼の年 第2年 イタリアより (第5曲  ペトラルカのソネット 104番/第7曲  ダンテを読んで ~ソナタ風幻想曲~)

第4回 1月14日(土)17:30分開場 18:00開演【17:00受付開始】

演奏曲目
ベートーヴェン: バガテル 変ホ長調  作品33-1
ベートーヴェン: バガテル イ短調 (WoO 59「エリーゼのために」)
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ  第3番 ハ長調 作品2-3
ショパン: マズルカ 第13番 イ短調  作品17-4
ショパン: マズルカ 第45番 イ短調  作品67-4
ショパン: ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35 「葬送」

第5回 3月10日(土)17:30分開場 18:00開演【17:00受付開始】

演奏曲目
グリンカ=バラキレフ: ひばり
ラヴェル: 亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー: 前奏曲集より (「亜麻色の髪の乙女」/「ヴィーノの門」)
ラフマニノフ: 幻想小曲集より (エレジー 作品3-1/前奏曲 嬰ハ短調  作品3-2)
ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」

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出演者プロフィール

村田恵理 piano

釜石生まれ、弘前育ち。
4歳よりピアノを始める。
青森明の星高等学校音楽科卒業。
東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。
これまでに石郷勝彦、友田恭子、北川暁子、小林 仁、クリストファー・エルトン、キャサリン・ストットの各氏に師事。

1991年ピティナピアノコンペティション、1993年日本ピアノ教育連盟主催ピアノオーディションで全国大会入選。1997年岩手県ピアノ音楽コンクール銀賞、同年イタリア・セニガリア国際青少年ピアノコンクール第4位入賞。2004年ハンガリー・リスト音楽院マスタークラス受講者に選考される。同年8月青森市、弘前市で初のリサイタルを開催し、渡英。マンチェスター・チータム国際音楽祭に参加し、ヨンティ・ソロモン、小川典子両氏の指導を受けるとともに、音楽祭にてリサイタルを行う。
英国王立音楽院大学院課程ディプロマコースを卒業し、2006年帰国。

2009年4月、5月と2回にわたり青森県立美術館「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」関連企画によるソロリサイタルを行う。2010年7月、10月には青森県立美術館アレコホールコンサート「東アジアの音」に出演。2010年東京文化会館主催 第8回東京音楽コンクールピアノ部門セミファイナリスト。帰国後はソロリサイタルのほか、N響メンバーによるシュトス弦楽四重奏団、深山尚久 氏(ヴァイオリン)と共演するなど、室内楽、器楽・声楽の伴奏等、積極的に幅広い演奏活動を行うと共に後進の指導にもあたっている。
NHK文化センター弘前教室講師。弘前市在住。

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会場

青森県立美術館アレコホール
※全席自由(限定200席)

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料金

前売り券

各公演 一般 2,000円 / 学生 1,500円
通し券(一般)8,000円 ※全5回をご覧になれます。(前売りのみの取扱となります)
※当日は全て500円増し。

※各回に、小中高校生を先着60名まで無料でご招待いたします。
ご希望の方は、ご招待申込案内に記載されている注意事項をお読みの上、往復ハガキにてお申し込み下さい。

申込み締切:各公演の開催日7日前までに必着のこと。

※ご注意
  • ご招待の定員は各公演ごとに60名で、先着順とさせていただきます。
    定員に達し次第、応募を締め切らせていただきます。
  • 一枚のご応募ハガキで、全公演のお申込、また、4名様までのお申込が可能です。
    ご希望の公演日及び人数を全て記載して下さい。
  • ご応募の回答は、ハガキによる返信をもってかえさせていただきます。
    なお、代表者の方にのみ、お返事を致します。
  • お申し込みいただいた住所などの個人情報は、厳重に管理し、今回の企画以外の目的で使用いたしません。
  • 小学校生以下の方のご応募の際は、お子様の安全面を考え、必ず大人(保護者)同伴での鑑賞をお願いいたします。
  • 有料チケットを一緒にお買い求めの方は、招待申込ハガキに予約枚数(一般券/学生)をあわせてご記入下さい。

詳しくは、申し込み案内 (PDF / 1.2MB)をご覧下さい。 

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チケット販売所

全国:ローソンチケット(Lコード:22189)
弘前市:弘前大学生協/日弘楽器
青森市:サンロード青森/成田本店しんまち店/青森県立美術館ミュージアムショップ

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来場者サービス

無料託児サービス

演奏会の開場から終演までの間、キッズルームにて無料で託児サービスを行います。
ご希望の方は、演奏会3日前迄に事務局までお申し込みください。

終演後の無料シャトルバス

演奏会終演後、青森駅までの無料シャトルバスをご用意します。(事前予約不要)

カフェ「4匹の猫」臨時営業のお知らせ

演奏会当日は、開場時間まで延長営業いたします。

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主催

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会

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予約受付・問い合わせ先

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会「音・光・影」事務局
Tel 017-783-5243(直通/受付時間 平日9:00~17:00)
Fax 017-783-5244
E-mail hikari2011@aomori-museum.jp

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