冬のコレクション展 広報番組の収録を行いました

収録の様子1 収録の様子2 収録の様子3
1月1日から開催の「冬のコレクション展」、もうご覧頂きましたでしょうか?
展示内容についてはWeb上にも情報があるわけですが、
「もうちょっと知りたい」という方もいらっしゃると思います。

青森県内の民放各局で放送されている県庁広報番組では、
現在定期的に美術館の展覧会の様子などを
紹介していますので、是非、チェックを。
テレビですので、映像がとても充実した紹介となっていますよ。

さて、本日は、2009年1月25日(日) (7:30 - 7:45) OA予定の
RAB「活彩あおもり」でご紹介する「冬のコレクション展」の
収録が行われました。

今回は3つの小特集ということで、3名の学芸員が出動。
作家の蘊蓄から絵の謎解きまで、簡潔にまとめて解説を、
という結構難しいリクエストを受けながらもなんとか無事収録完了。
編集・試写を経て、本放映となります。

一部の作品しかご紹介できていませんが、本展覧会の
雰囲気だけでも感じ取っていただければ・・・。

ちなみに今回は、番組の最後にはすてきな告知もありますので、
1月25日は「活彩あおもり」を是非ご覧くださいませ。

冬のコレクション展、ただいま準備中!

作業風景 今和次郎展示室 鈴木理策展示室
今年も残すところあと1週間となりました。
早いものですねえ。
美術館は24日をもって今年の営業を終了しましたが、現在館内では1月1日の元日よりはじまる「冬のコレクション展」に向けて、順調に作業が進んでおります。
今回も奈良美智、寺山修司展示室と三内丸山遺跡展示コーナー以外はすべてリニューアル!
第一特集は「色彩の魔術師達の饗宴」(展示室O,P,M)。
今日は猛吹雪の一日でしたが、寒い季節だからこそ豊かな色彩に彩られた華麗な作品群がみなさまの心をきっと温めてくれるはず。
個人的には今回はじめて展示される池田満寿夫の作品群に興味津々。
第二特集は「今和次郎 船にのる」(展示室J,K,I)。
考現学者今和次郎は1930年、船に乗ってヨーロッパとアメリカへ調査に赴きます。
その時目にした異国の風景や風俗は、膨大な数のスケッチと文章、そして滞在先のヨーロッパで手に入れたライカで撮影された写真等で膨大に残されています。
今回はそれら資料を一挙に公開!
とどまることを知らないその好奇心と驚異的な観察眼にはただ驚かされるばかりです。
恒例の×Aプロジェクトは「鈴木理策:青森県立美術館をめぐる旅」(展示室H)。
こちらはすでに昨日鈴木さんが来館されて展示を行い、作業はすでに完了しました。
青森県美の空間的特質が最大限に活かされ、ちょっと伝わりにくい表現かも知れませんが、「パキッ」とした空間に仕上がっています。
美術館の中で美術館の写真を見るというちょっと不思議な体験を味わってみてください。
そのほかにも、棟方志功、ウルトラマンの怪獣デザインを手がけた成田亨、ガラス作家の石井康治、人間国宝近藤悠三など多彩な作家の作品も楽しめます。
オープンは元旦の朝9時半!
初詣や初売りとあわせてぜひ美術館にもお立ち寄りください。

それでは、みなさま良いお年を!
by 学芸 工藤 | 2008年12月26日 19:52 | 学芸 | トラックバック (0)

親子津軽凧ワークショップを開催します。

県立美術館では×Aプロジェクト「相馬貞三と青森の民芸」の関連企画として、親子津軽凧作り・凧揚げワークショップを開催します。凧作りは11月24日(月)の開催で、親子で一つの津軽凧をつくるワークショップです。また、12月14日(日)にはつくった凧での凧揚げ大会も開催します。凧作りだけの参加も可能です。
ねぷたとも共通する、勇壮な武者絵などが描かれた津軽凧は、青森の民芸を代表するものの一つであり、相馬貞三がとりわけその伝統の研究と保存、継承に力を尽くしたジャンルでした。
今回の「相馬貞三と青森の民芸」の展示では、明治・大正時代の古作や、相馬とともに津軽凧の伝統の継承に力を尽くした吉谷彦衛の作品、今回のワークショップ講師の佐藤とく子先生の制作した高さ4メートル弱の巨大な凧も展示されています。
この機会に、ぜひ江戸時代から続く伝統的な津軽凧つくりを体験してみてはいかがでしょうか。

A 親子津軽凧作り教室

日時:11月24日(月)9:30-16:00
講師:佐藤とく子(青森県民芸協会藤崎支部長/日本の凧の会津軽カイト支部長)
会場:県立美術館コミュニティーギャラリー
参加費:2,000円(材料費実費/レクリエーション保険)
内容:親子で津軽凧(サイズ:西の内2 65.8×48.5cm)を制作します。
募集人数:30組
(お子様が複数の場合でも、一家族で一枚の制作となります)

B 親子凧揚げ大会
制作した凧を使って、親子凧揚げ大会を行います。
日時:12月14日(日) 13:00-15.30
会場:県立美術館前広場(ワークショップB集合)
当日天候不順の際は、津軽凧についての講演会を開催します。
申込方法:
お申し込みは電話のみ、先着順で受付いたします。
(※定員に達し次第、締め切らせていただきます)
申込受付番号:017-783-3000

民芸運動の創始者、柳宗悦の評伝ビデオを上映します。

秋コレ×Aプロジェクト「相馬貞三と青森の民芸」関連企画として、11月16日(日)に、民芸運動の創始者柳宗悦の評伝ビデオを上映します。上映ビデオは「学問と情熱 美信一如 柳宗悦」(紀伊國屋書店ビデオ評伝シリーズ)、上映時間約42分です。
会場は県立美術館1階シアターで11月16日(日)午前11時からと、14時からの2回上映します。観覧は無料です。
相馬貞三は若き日に柳宗悦の著作『工藝の道』に出会い、深く感銘をうけて民芸運動に参加、柳の信頼もあつく、青森県にあって、民芸運動の中心人物の一人として柳を支えました。
より深く民芸運動について知りたい方はこの機会にぜひご覧ください。

こぎんのコースターをつくってみませんか?こぎん刺しワークショップのおしらせ

三縞こぎん 東こぎん
青森県の民芸を代表する津軽の「こぎん刺し」。もともと薄い麻布に保温・補強のために木綿の刺し子を施したものですが、その多様な文様の美しさにより、趣味で制作する人も増え、ひろく親しまれています。
現在、県立美術館で開催中の「相馬貞三と青森の民芸」にあわせ、青森県民芸協会の協力のもと、こぎん刺しのワークショップを開催しますので、この機会にぜひご参加ください。当日ワークショップ会場ではこぎんの展示も行います。
また常設展示室では青森県の民芸運動につくした相馬貞三のコレクションから、西こぎん、東こぎん、三縞こぎんの古作の長着を展示しているほか、マネキンに当時着用されていたように着せての展示、手に取ってその緻密で丁寧な作業をじっくり見ていただけるようなコーナーも設け、こぎん刺しの魅力を様々な面から味わっていただけます。こぎん刺しとならんで広く親しまれている南部の色鮮やかな「菱刺し」も展示していますので、津軽と南部を代表する刺し子を対照させて鑑賞いただけます。こちらもあわせてご覧下さい。(写真は展示中の三縞こぎんと東こぎんの長着)

こぎんワークショップ

日時:11月9日(日) 13:00~16:00
講師:開米満 (青森県民芸協会会員)
会場:ワークショップA
参加費:600円 (材料費実費・レクリエーション保険)
内容: (四つ目模様・藍地に白木綿糸)をつくります。
持参するもの:糸切りハサミ
募集人数:20名
申込方法:
お申し込みは電話のみ、先着順で受付いたします。

申込受付番号:017-783-3000
※電話受付は9:30-17:00のみとなります。
※電話以外(メール、FAX等)でのお申し込みはできません。
(※定員に達し次第、締め切らせていただきます)

×Aプロジェクト「相馬貞三と青森の民芸」関連企画のお知らせ

東こぎんと三縞こぎん こぎん(マネキン) 伊達げら
秋のコレクション展 ×Aプロジェクト「相馬貞三と青森の民芸」は、青森県民芸協会の協力のもと、12月24日(水)まで開催中です。
今回の展示では相馬貞三のコレクションから、こぎんや菱刺しの古作、津軽の伊達げらなど貴重な民芸品も展示されていますが、作品を鑑賞するだけではなく、制作風景を見たり自分の手で制作を体験して、より民芸に親しんでいただくため、会期中、制作実演、ワークショップなどの関連企画を開催します。詳細は以下のとおりです。

1 制作実演(申し込み不要)
(1)裂織 制作実演(制作体験もできます)
日時:10月18日(土) 13:00-16:00
講師:斎藤サイ(青森県民芸協会会員)
会場:ワークショップA
費用:無料・申し込み不要
内容:裂織の制作実演を行います。織機の前にすわって、制作体験もできます。
会場には制作例の作品も展示されます。
申し込み不要なので、自由にご見学ください。
(2)津軽凧絵
日時:12月7日(日)13:00-16:00
会場:コミュニティーギャラリー
費用:無料・申し込み不要
講師:佐藤とく子(青森県民芸協会藤崎支部長/日本の凧の会津軽カイト支部
長)
内容:津軽凧絵の制作実演です。
会場には制作例の凧絵作品も展示されます。
申し込み不要なので、自由にご見学ください。
   
2 ワークショップ(申し込みが必要です)
(1)こぎん刺ワークショップ 
講師の指導のもと、こぎんの制作を体験します。
日時:11月9日(日) 13:00~16:00
講師:開米満 (青森県民芸協会会員)
会場:ワークショップA
参加費:600円 (材料費実費・レクリエーション保険)
内容:コースター (四つ目模様・藍地に白木綿糸)をつくります。
持参するもの:糸切りハサミ
募集人数:20名
申込方法:
お申し込みは電話のみ、先着順で受付いたします。
(※定員に達し次第、締め切らせていただきます)
申込開始日時:平成20年10月15日(水) 9:30
申込受付番号:017-783-3000
※電話受付は休館日(10/14,10/27)を除く9:30-17:00のみとなります。
※電話以外(メール、FAX等)でのお申し込みはできません。
(2)親子津軽凧作り教室
講師の指導のもと、親子で一つの凧をつくります。
また、つくった凧での凧揚げ大会も開催します。(凧作りだけの参加も可)
A 制作
日時:11月24日(月)9:30-16:00
講師:佐藤とく子(青森県民芸協会藤崎支部長/日本の凧の会津軽カイト支部
長)
会場:コミュニティーギャラリー
参加費:2,000円(材料費実費/レクリエーション保険)
内容:親子で津軽凧(サイズ:西の内2 65.8×48.5cm)を制作します。
募集人数:30組
(お子様が複数の場合でも、一家族で一枚の制作となります)
B 親子凧揚げ大会
制作した凧を使って、親子凧揚げ大会を行います。
日時:12月14日(日) 13:00-15.30
会場:県立美術館前広場(ワークショップB集合)
当日天候不順の際は、津軽凧についての講演会を開催します。
申込方法:
お申し込みは電話のみ、先着順で受付いたします。
(※定員に達し次第、締め切らせていただきます)
申込開始日時:平成20年10月15日(水) 午前9:30
申込受付番号:017-783-3000
※電話受付は休館日(10/14,10/27,11/10)を除く9:30-17:00のみとなります。
※電話以外(メール、FAX等)でのお申し込みはできません。

3 シンポジウム「相馬貞三と青森の民芸」(申し込み不要)
青森県民芸協会の創立者であり、柳宗悦や棟方志功の親しい友人として、青森県の民芸運動に力を尽くした相馬貞三の生誕100年を記念し、相馬貞三の功績、青森県の民芸の特徴についてなどをテーマに行うシンポジウムです。
ゲストに相馬貞三をよく知る日本民藝館学芸顧問の尾久彰三氏をむかえ、青森県民芸協会会員、「棟方志功と相馬貞三」展を開催中の棟方志功記念館館長補佐武田公平氏、×Aプロジェクト「相馬貞三と青森の民芸」担当の県立美術館学芸主幹池田亨がパネラーとして参加します。
日時:11月9日(日) 10:00-12:30
会場:青森県立美術館 シアター ワークショップBに変更となりました。
司会:菅 勝彦(青森大学教授)
パネラー:尾久彰三(日本民藝館学芸顧問)
     武田公平(棟方志功記念館館長補佐)
     本多清五(青森県民芸協会副会長)
     三戸徹也(青森県民芸協会理事)
     佐藤とく子(青森県民芸協会藤崎支部長)
     池田 亨(青森県立美術館学芸主幹)
参加無料・申し込み不要です。

秋のコレクション展がはじまりました。

黒石馬っこ ます
秋のコレクション展がはじまりました。
さて、常設展示室に入ってまず目に飛び込んでくるのは、棟方志功展示室を抜けたスペースからはじまる「相馬貞三と青森の民芸」のコーナーです。美術館の中に民芸品店が出現!?と思ってしまうほどの物量、種類の工芸品の数々・・・長さ3mにも及ぶ巨大な津軽凧から、現在も青森土産として人気の高い下川原焼土人形の愛らしい鳩笛まで、およそ190点にも及ぶ青森の伝統工芸品が一堂に介しているのです。これらの中には青森に住んでいる人にとっては馴染み深いものも少なくありませんが、その中でもハッと目にとまった品々をご紹介しましょう。
まずは《黒石馬っこ》。青森で馬をモチーフにした工芸品(玩具)といえば、日本三駒の一つとして名高い《八幡馬》が定番であり、今回の展示でも、その愛らしくも気品溢れる姿を楽しむことができます。がしかし、これらの華やかな馬の中にあって異彩を放つ一頭、それがこの《黒石馬っこ》なのです。高さ10㎝程のずんぐりとした体つきにボサボサのたてがみ、そして、煤で汚れた?かのような全身真っ黒のその姿は、展示ケースの中にいて、ちょっと場違いな雰囲気を漂わせているような感じがしなくもありません。けれど、日々眺めているうちに、この黒くてずんぐりした体型に対して、なんともいえない愛くるしさを覚えるようになってくるのだから不思議です。
相馬貞三さんをして、「・・・堂々として豊かに、飾り気なく悪びれず、思わずその肥えた脇腹を撫でてやりたい思いすら湧く」といわしめた存在感。その気持ち、よ~く分かります。確かに、《黒石馬っこ》のいる展示ケースを前にして、脇腹を撫でてやりたい衝動が日ごとに募る今日この頃、なのです。
 さて、もう一つの気になる一品は、「マス」と呼ばれる、猿の形をした玩具です。こちらは下北産とのことですが、その形体の斬新さに思わず目を奪われてしまう一品なのです。すなわち、形の基本形は半分に切断した丸太であり、その半円形を猿の背中に見立てるという発想。さらに鉈(なた)一丁を使って、あくまで簡潔に、しかも絶妙なバランスで造形された足の表現や毛並みの表現。その大胆且つ洗練された造形表現には驚愕するばかりです。作り手は、山地で仕事をしていた山子(長い期間山に入って炭焼きなどに従事する人のこと)であったとのことですが、相馬さんは次のように記しています。
「おそらくは作者の心中には山中出没して珍しからぬ野猿の姿は熟しており、製作に当っては別に力む必要等はなく、鉈の運びにとどこほりがなかった・・・と解してよいのではあるまいか。」

 今回ご紹介した二品は、残念ながら現在では作り手がおらず、普段なかなかお目にかかれない貴重品とのことですが、今回の展示では、ほかにも多彩な青森の工芸品の数々をご覧いただくことができます。ぜひ美術館に足をお運びいただき、自分だけのお気に入りの一品を見つけていただきたいと思います。

秋のコレクション展 第6回×Aプロジェクト「相馬貞三と青森の民芸」のお知らせ

相馬貞三 (1908-1989) は青森県の民芸運動の中心人物として、その保存、伝統の継承につとめました。棟方志功の親しい友人であったほか、民芸運動の創始者である柳宗悦の信頼も篤く、浜田庄司、河井寛次郎、高橋一智といった民芸運動と共鳴した陶芸作家たちとも親しく交わりました。
相馬貞三の生誕100年である今年、県立美術館ではこの秋のコレクション展の第6回「×Aプロジェクト」(「青森」に様々な要素をかけあわせるコレクション展中の小企画) として、「相馬貞三と青森の民芸」を開催します。
今回の企画では、相馬が創設し、長く会長をつとめた青森県民芸協会 (青森県民芸協会は同会恒例の第20回「くらしの美行事」として参加) の協力のもと、青森県の民芸の優品を美術館所蔵の河井寛次郎、濱田庄司など民芸関連作家の作品とともに展示します。こぎん、ひしざし、伊達げらなどくらしの中で培われた美の世界、また、あけびやぶどうつるの細工による、素朴で優美な買物籠など、民芸の古作・新作が陳列されます。
また、会期中、青森県民芸協会のメンバーによるシンポジウム、ギャラリートーク、制作実演、ワークショップ等の関連イベントを開催します。
関連イベントの内容・募集等詳細につきましては、9月上旬頃に本ホームページに掲載する予定です。

期間:2008年9月23日 (火) - 12月24日 (水)
会場:県立美術館常設展示スペース (展示室O、M、J)
※なお本展示の観覧には常設展の観覧料が必要となります。

えさやりプロジェクト!!

昨日、青森県立美術館の屋外スペースで「えさやりプロジェクト」が実施されました。野外に設置された「あおもり犬」への連絡通路が7月19日から開通したことで実現されたこのプロジェクト。昨日はお天気にも恵まれ、子供から大人まで31組の方々がご参加くださいました。

まずは各自持参したお鍋やボウルに自由にペイント。それからお鍋の底に水はけ口の穴をあけ、「あおもり犬」のえさにみたてたお花の苗を植えます。その鍋を「あおもり犬」のそばにもっていってできあがり。

色とりどりの器に入ったきれいなお花のえさをたくさんもらって「あおもり犬」は大満足。そうそう、これまでも紹介してきたドローイング画からお分かりのように、お鍋でお花のえさを与えるこのユニークなアイデアは「あおもり犬」の生み親、奈良美智さんからいただいたものなのです。

鍋のお花は9月26日まで設置する予定です。ぜひ、たくさんのお花に囲まれた「あおもり犬」を見にいらしてください。
by 学芸 高橋 | 2008年7月27日 11:12 | 学芸 | トラックバック (0)

ニュー「ニュー・ソウルハウス」公開

先日(7/1)、展示替えの模様をお知らせした奈良美智+grafの「ニュー・ソウルハウス」のリニューアルが無事終了、昨日オープンしました。今回のリニューアルでは、小屋の桟橋とテラスの間に、新しい構造体が覆いかぶさる形で、増築がなされています。たくさん使われた窓と、パステル調のやわらかな色で塗装された壁のせいで、何か巨大な灯篭が小屋に降りかかってきたようです。小屋の内部と周辺には、青森県立美術館コレクションと作家からの寄託作品が、あわせて約100点展示されています。ビルボードペインティングや壁画といった最新の絵画と、1980年代後半から90年代のドローイングやキャンヴァスなどの過去の作品を同時に見ることで、奈良美智というアーティストの仕事の厚みを実感することができます。
 また昨日は、奈良美智さんとgrafの豊嶋秀樹さんのお二人によるトークセッションも開催されました。スペイン、インドネシア、最新のイギリスでの展覧会まで、近年のYNG(Yoshitomo Nara + graf)の歩みを、たくさんの画像で知ることができました。「A to Z」展(弘前市、2006年)以降の小屋の作品に見られるわずかな、しかし、着実な変化の中に、YNGのコラボレーションの成熟が映し出されているようでした。
 この暑い夏、さらにアツさをましたニュー「ニュー・ソウルハウス」を体験しに、皆様ぜひ青森県立美術館へ。
by 学芸 高橋 | 2008年7月20日 12:51 | 学芸 | トラックバック (0)