棟方志功・崔榮林展オープニングの今日、14時からシアターでシンポジウムを開催しました。
パネリストは、崔銀珠徳寿宮美術館館長、奇惠卿徳寿宮美術館キュレーター、武田公平棟方志功記念館館長補佐、担当学芸員の池田亨、コーディネーターは、三好徹美術企画課長。

担当学芸員の池田からは、「志功も崔もピカソが好きで、ユーモア感覚を持っている人。大変な時代を生きてきたにも関わらず明るさがある。そのような人間としての共通性を感じる。ふくよかな女性に対する好み、宗教的な心と女性を愛する心があるところが共通するところでは。」と言った感想も。
また、「それまで東京中心であった芸術の世界で、青森という地方でどうやって東京に出てヒエラルキーの上にのぼって行くかという棟方にとっての課題、そして、占領下にあった朝鮮平壌にいた崔たちの姿勢に大きな共通点を感じる。占領下の朝鮮と青森とを簡単に比較はできないかもしれないが、強い上昇意欲、芸術家のあり方を考える上で重要な要素になると思う。」とも。
奇さんからは、「韓国の現代美術の研究の大きな壁は朝鮮戦争。その期間に沢山の作品が失われた。それまで北での動向を知ることができない。その壁の迂回は日本での研究。単に、崔や小野忠弘などの作家たちに限られたことではなく、近現代美術全体に関わる研究である。日韓が強い協力関係を気付くことが重要。」と意気込みをお話いただきました。

今回の展覧会、日韓の近現代美術を紐解く大きなきっかけになる重要な展覧会になりそうです。
by 広報 |  2007年11月10日 16:43  | 棟方志功・崔榮林展

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