土曜ゼミ「棟方志功と太宰治」① 土曜ゼミ「棟方志功と太宰治」②
今月の土曜ゼミは11月8日(土)に「棟方志功と太宰治」のテーマで開催しました。
この二人の青森出身の芸術家の交流について、彼らをとりまく芸術家たちやふたりの関係を交えた話が学芸員からありました。
二人をめぐるエピソードとして、「太宰治と棟方志功は直接の交友はなかったが、太宰は『青森』という随筆に、青森中学時代、下宿先の近所にあった花屋に展示されていた無名時代の棟方の油絵を購入したことを書いており、棟方志功も太宰の思い出を自伝『板極道』に書いている」と昭和16年1月号の月刊東奥にも掲載されていたようです。

この二人の芸術家は、青森出身であり、同じ時期に青森市に過ごし、東京に出たのちも青森とのつながりをもちながら、故郷を題材にした作品を制作しつづけていたことなど共通する点があります。

「棟方志功の姿は、東京で時折、見かけますがあんまり颯爽と歩いてゐるので、私はいつでも知らぬ振りをしてゐます。」という一文が『青森』に載っているそうです。
また太宰が棟方に怒鳴ったことがあるなどというお話もありました。
同じ時代に生まれたからというだけではない、お互いに引き合う何かがあったのだろうと思わせられるようなお話ですね!

更に1948年に撮影された太宰の写真のほか、多数の写真も紹介しながら、太宰の名前の由来や、棟方志功の作品の女性像の変化などについて解説がありました。
中には棟方志功記念館にもよく行くという方も参加されていて、「棟方志功と太宰治」の話に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
講話のあとは、担当した学芸員へ個別に質問される方もおり、今回も内容の充実した土曜ゼミとなったように感じます。
by 普及スタッフ |  2014年11月13日 17:57  | 普及プログラム

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