見学 体験
コミュニティギャラリーで開催中の「伊藤二子と八戸」展。
連日多くのお客様で賑わっています。
絵カき・伊藤二子さんの公開制作を、青森市立筒井小学校の6年生が訪れました。
ほとんどの子どもたちは、作家が絵を描いているところをみるのは初めての経験。
小柄な伊藤さんに対して、あまりに大きなキャンバスと、
特注のペインティングナイフの迫力に圧倒されます。
静寂の中、伊藤さんがナイフを走らせる音が響きます。
一言も言葉を発せず、伊藤さんの動きを凝視する子どもたち。

「誰か、かいてみたい人、いる?」
突然の伊藤さんの提案に、一人の男の子がそろそろと手を挙げます。
「じゃあ、このキャンバスに描いてちょうだい。何色がいい?」
初めて触るナイフに絵具が垂らされます。
恐る恐る画肌にナイフを押し付けます。
「失敗を恐れてはいけない、自分の描きたいようにかくの。」
力強い伊藤さんの声に、緊張しながら彼も必死で応えます。
見守る他の子どもたちも、まるで自分が参加しているかのような顔つき。
白い絵具が加わり、美しい紫色が画面に現れました。
その途端、湧き上がる歓声と拍手。
どの子も達成感溢れる笑顔になっていました。

美術館は、完成した芸術作品を展示するだけではありません。
今まさに芸術がうまれようとしている、その瞬間を感じてもらうことも、
美術館の大切な役割だと実感したひとときでした。

伊藤さんの公開制作は5月8日まで。
どんな作品になるのか、日々変化していく様子に目が離せません!
by 普及スタッフ |  2011年5月3日 09:47  | スクールプログラム

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